こどもの安全が脅かされます
計画では、小学校と区道を挟んで隣接するマンション「渋谷ホームズ」が小学校の建て替え費用を負担する代わりに低層建造物である小学校の余剰容積を利用。さらに両者を隔てる区道を廃道し、渋谷区はその敷地も「渋谷ホームズ」に安く譲り渡すことによって高さ60m14階建ての「渋谷ホームズ」を高さ150メートル34階建ての超高層マンションに建て替えることとなっています。
実現すると「渋谷ホームズ」の建物は、現在より約6m小学校に接近し、さらに高さも2倍強になることから、ビル風による風害、落下物や盗撮の危険が考えられます。
さらに約150mの超高層マンションが間近にそびえたつことで、こどもたちへの圧迫感・威圧感は大きく、メンタルヘルスへの影響も考えられます。
他地域の例
桜蔭中高の隣に約69mの建物で反対の声 文京区
文京区本郷一丁目のマンション建て替え計画では、近隣の女子高・桜蔭中高と地元自治会が計画見直しを求めています。建物は現在の地上8階建てから20階建て(高さ約69m)に高層化。都の総合設計制度を使って容積率制限も緩和される計画で「日当たりが悪くなる」「圧迫感がある」と懸念する声があがっています。
日テレ跡地再開発約90mで反対の声 千代田区
千代田区番町の日本テレビ本社跡地の再開発では、地区計画で「落ち着いた街並みと良好な住環境の維持を図る」として60メートルの高さ制限を設定していますが、区が再開発等促進特区を適用することで、日テレに高さ90mまでの開発を認めました。
隣接する女子学院中高をはじめとした近隣女子校3校、地域住民からも反対の声が上がっています。
率先して超高層化を推進する渋谷区
前述のとおり約69mや約90mの高層化でも学校から懸念の声が上がる学校隣接地での建て替え計画。しかし渋谷区は、自ら周辺の区道を廃止し、「渋谷ホームズ」に敷地を譲渡。神南小の余剰容積を使わせるなど、区が率先して学校隣接マンションの超高層化を推進してしまっています。
超高層化で日陰になった校庭で遊ばなくてはならないこどもたち・・・
落下物や盗撮の懸念におびえなくてはならないこどもや保護者達・・・
超高層マンションの圧迫感・威圧感で懸念されるこどもたちの心への影響・・・
渋谷区は、こどもの安全安心な学びの場を壊そうとしています。
こんなことって許せますか?