発足記者会見

(令和5年6月15日)

しぶや区民の声を聞く会発足記者会見要旨

 (日 時)令和5年6月15日 14時~15時

 (場 所)しぶや区民の声を聞く会事務局(東京都渋谷区)

 (会見者)吉田佳代子(共同代表)、鈴木哲司(共同代表)、平松けんじ(インタースクールジャーナル編集長)、森口英晴(不動産鑑定士)

会見映像(前半)

会見映像(後半)

司会 ただいまより『しぶや区民の声を聞く会』の発足記者会見並びに会の趣旨についてご説明申し上げます。私は進行してまいります事務局の森口です。よろしくお願いいたします。さてこの『しぶや区民の声を聞く会』は、渋谷区民による渋谷区民のための会でございます。まずこちらのフリップをご覧ください。このように渋谷区は多くの問題を抱えております。そして区民が変更や改善の願いを区議会へ陳情などしましても満足のいく回答が得られず、強硬に進んでいる独裁行政なのです。このような現状を変えるために、まず、渋谷区民の皆様に知っていただきたい情報共有をしていく、声を上げるために、『しぶや区民の声を聞く会』は発足に至りました。では、『しぶや区民の声を聞く会』の共同代表をご紹介いたします。まず元立憲民主党の渋谷区議会議員 吉田佳代子です。つづいては神職の禰宜、つまり神主であり、災害医学などが専門の新潟薬科大学客員教授 鈴木哲司です。ご記憶も新しいかと思いますが、二人は先の統一地方選挙、2023年4月に渋谷区長候補として戦った間柄でございます。なんとその二人がタッグを組み、これから活動をしてまいります。では、ご挨拶をよろしくお願いいたします。まずは吉田佳代子です。

 

吉田佳代子(以下「吉田」) 皆さんこんにちは。早いもので4月23日投開票日だった渋谷区長選挙から2か月が経ちました。この2か月間、吉田はいったい何をしていたんだと、思われている方もいらっしゃると思います。まず近況報告です。私は32年、税理士をやってまいりました。税理士業務をやりながら、そして20年以上やっている不動産業務、そして今回、区議会議員でなくなりましたので、新しい事業を毎日始めようと思いまして、準備を進めているところであります。今回は、選挙後、多くの区民の方々からお声をかけていただきまして、そして本当にこの渋谷区が心配であると、いう声に基づいて、この会を発足することになりました。これからも渋谷区民のために頑張っていきたいなあと思っています。どうぞ宜しくお願い致します。

 

司会 続いて鈴木哲司です。

 

鈴木哲司(以下「鈴木」) 皆様、鈴木哲司でございます。渋谷区長選挙におきましては本当に皆様にお世話になりました。私は現在ですね、神社のお仕事をしながら救急救命士をしております。例えばイベントの救護に行ってですね、救護の仕事をしたり、そして、大学で救急救命士を教える仕事をしております。そしてそんな中で渋谷区長選挙の時ですね、本当に渋谷区民の皆様から様々な声をいただきました。そしてその声をしっかりと形にしなければいけない。今回お隣に座っております吉田さんとしっかりと手を組んでその届かなかった声を何とか形にして、渋谷を本当に暮らしやすい街にしようじゃないかということで、この会を発足するに至りました。皆様とともに作り上げていく会ですので、ぜひ皆様よろしくお願いいたします。

 

司会 この二人が共同代表としてこれから活動してまいります。では先ほどのこちらのフリップに戻りまして、本当にたくさんの問題がございますが、一番上のこの神南小学校と渋谷ホームズを一体化にした超高層マンション計画で、この見直しを求めてまいります。これはこどもが危険にさらされるという急務の案件でございます。ここからはゲストも加わります。インタースクールジャーナル編集長 平松けんじさんです。

 

平松けんじ(以下「平松」) よろしくお願いいたします。

 

司会 続いて不動産鑑定士の森口英晴さんです。

 

森口英晴(以下「森口」) よろしくお願いいたします。

 

司会 では不動産鑑定士の森口英晴さんにこの神南小学校と渋谷ホームズの問題をご説明いただきます。

 

森口 私は不動産鑑定士30数年やっておりまして地元富ヶ谷で不動産、街づくりの仕事をしております関係で、この度、素案の説明会、地区計画変更の素案の説明会というのが渋谷区で執り行われたものですから、それに参加させていただきました。それで今回の第一種市街地再開発事業という名のもとに渋谷ホームズさんと神南小学校のみでそのような地区計画の変更をかけたうえで再開発事業を行うというその立て付けについて説明を受けたんですけれども、非常にそこに不合理性を感じまして、問題を提起させていただきたい。また区民の皆様と情報共有させていただきたいと、切に願った次第なんです。問題点はたくさんございますが、まず第一番目の問題としまして、この地区計画の変更をかけることによって容積率の移転というものを行う計画になっております。小学校の容積率を500から409パーセントに下げまして、渋谷ホームズの容積率を500パーセントから650パーセントに都市計画変更をかけると。で、さらに市街地再開発事業、高度利用地区制限というちょっと難しい文言になってくるんですけど、そのようなテクニックを使いまして、渋谷ホームズはその周りを囲う区道を廃道にしたうえでその敷地を乗せる形で1000パーセントまで容積率を上げると、そのような計画なんですね。これによってどういうことが私は不合理に感じたかって言いますと、小学校の敷地そのものはそれぞれの所有権はそのままいじらない形で置いといたままで容積率がこういう風に変わってくるものですから、こちらのホームズさんの資産価値が何倍にも上がって、小学校の敷地の価値が下がると。で、その見返りという形で説明を受けた範囲としましては小学校をホームズさんの側が無償で建てていただくと。その根拠としては小学校っていうのは公共施設だから市街地再開発事業の中で公共施設を組み込んだ形での事業ですよっていうそういう建付けなんですね。でもよくよく考えてみると私も渋谷区民で生まれ育って渋谷で還暦を迎えたんですけれども、その我々渋谷区民にとって小学校というのは大事な大事な資産なんですよ。その資産が目減りして、隣のホームズさんの資産が1000億近く、計算するとですね、開発利益が上がって小学校だけが100億程度ですが無償で建てていただく。これで非常に不公平だなと。本来市街地再開発事業っていうのは権利変換というのが必ずついてくるものですけど、公平な権利変換がされるのが本来の姿なんですが、それが一方的にホームズさんに価値が添加されて、小学校の、それでさらに問題なのは、ここに高層な建物が、マンションが建つことによって、みんな、住人から見下ろされるような、で、またいろんな風害とか落下物の危険ですとか、そういう問題が山積して、で、そういう中に見下ろされる中に、圧迫感がある中で小学生たちが学校生活を送っていかなきゃいけないと。その一番根源的にはその小学校の容積率をプレゼントしたが故にそのような不遇の目に合わなきゃいけないと。これがすごく私の中では不合理に感じておるわけです。で、それ以外にも南側の、街区の南側のごちゃごちゃしたまだ未開発、整備されてないところには一言も声がかからずに「まだ機が熟してないですから」という説明でしたけれども、そういう中でどんどんどんどん二者だけで手を組んで進んでいく。それには裏に何かあるのかどうかわかりませんけど、私は単なる鑑定士ですからそこまで突っ込んで申し上げませんけど、非常に不合理性を感じました。それで皆さんとその不合理性について情報共有させていただきたいと。そのように考えてる次第です。どうも有難うございます。

 

司会 これは資産が、渋谷区の資産が棄損されると思うんですが、吉田さんこれ税理士としてどうでしょう?

 

吉田 税理士の立場でちょっと皆さんにわかりやすいご説明を今日はさせていただこうと思ってフリップ作ってきました。例えばですね。この渋谷ホームズさんのお部屋、共有部分を含めて約100平米、30坪、お持ちの方に関して今の経過点で、空中権を払うか払わないか、それからまあ贈与税の問題が後でご説明しますけれども、これ払うか払わないか、で、それによって手取り額が非常に変わってくると。こういうことがわかりました。これが今、区のほうでは利益供与はない。そしてまた空中権の譲渡ではないと。こういう説明をしているんですけれども。それが本当なのかどうなのかということをここで検証できるのではないかと思います。まずですね、今、市場調査で近隣のマンションが坪1800万で売買されている。そうしますと30坪の部屋をお持ちの方が売却すると5億4000万になります。そして専門家の方が計算した空中権は全体として900億円ですので、30坪の部屋をお持ちの方の空中権は4億5000万。4億5000万、もう聞いただけでびっくりしちゃいますけれども。4億5000万ということになります。そうしますとね、売却価格から空中権支払われた場合、支払った場合には9000万円が残るわけです。そしてこの9000万円に譲渡税と住民税がかかりますので、これが1800万。で、手取り額としてはおおよそ見ていただく通り約7000万円、手取り額として残る計算になります。では、この空中権、区役所では空中権の譲渡じゃないと言っていますけれども、果たしてそうなんでしょうか。これは、空中権の譲渡というのは所得税法では、譲渡所得がかかることになっていますけれども、これは財務当局のほうで、本当に贈与じゃないと認めるのかなあと。もうちょっとここは議論の残るところだと思います。で、贈与税がかかった場合ですね。これ空中権を払わなかった場合、贈与とみなされ、で、贈与税がかかった場合には何と2億5000万の贈与税がかかっちゃうんですね。じゃあそうすると手取り額どうなるか、譲渡所得、住民税引くと、1億8740万円手取り額として計算になります。そして空中権の贈与もないと、空中権を認めないと、こういうことになりますとね、5億4000万円で売った場合、所得税と住民税だけが負担になりますので手取り額4億3000万と。こんなに違うんですよ。ケースバイケースで。空中権を負担した場合、負担しなかった場合。贈与税が課税される場合、課税されない場合で、もう3億5000万変わってくる。手取り額が。これは私何を言いたいかというと、利益供与ではないと説明がされているんですけれども、これだけ手取り額が変わってくるということは、やはり利益供与にあたらないのかと。これですね、財務当局がこれから検証するとは思うんですけれども、そういった問題が出てくるのではないかと思います。私はですね、この今、説明。空中権の移転というのは、税務上は所得税がかかるんですよ。かかるものなんですよ。ですから本来は負担すべきものなんですけれども、もし負担しないのなら贈与税の対象になるかなあと思っております。まあそのこうやって利益が他者に膨らむことによってじゃあどこかで損失が出るわけですけれども、区役所の言う利益率が減ることによって、そこが損失としてなっている。こういう風に考えております。以上です。

 

司会 空中権って容積率の移転ですか?

 

吉田 空中権っていうのは要は容積率、簡単に言いますと、容積率をほしい土地があって、お隣は容積率が余ってる。じゃあその容積率を付け替えましょう。譲渡します。

 

司会 あげる。譲渡。

 

吉田 そうです。譲渡ですね。

 

司会 じゃあ今回は明らかに神南小学校の空中権を譲渡する…

 

吉田 じゃないかと思うんですけど。

 

森口 一つだけ補足させていただきますと、お隣同士の土地ですと建築基準法上の手続きによりまして空中権の移転はそこそこ行われてるケースがあるんですけれども、今回神南小と渋谷ホームズとの間には区道が介在しておりまして飛び地なんですね。現実的には。そういった中で空中権の移転に相当するような容積率の付け替えを行うにはやはり今回のような第一種市街地再開発事業のような名目の網かけ直しをしないと、こういう容積率移転ができないわけですね。ですからこれ苦肉の策だと思いますよ。ホームズさんのほうで空中権という建て付けの中でそういった容積率を渋谷ホームズの側に付け替えると。容積のかさ上げをすることによって実際に計算したところ、現在の2.3倍ぐらいの床面積が増える計算なんですね。現在の渋谷ホームズさんの床面積、確かそうですね、今が7000坪ぐらいの法床(6041坪法床)なんですけど、15000坪以上の法床(14006坪法床)に生まれ変わるわけなんですけど、それら容積の移転をさせるために今回は市街地再開発事業という網をかけることで飛び地の容積移転を実現させたという要はいわゆるマジックですよね。

 

司会 この網をかけるというのは行政が

 

森口 行政が参加しない限りはできないですから、そのような形で渋谷区さんの協力を仰いで

 

司会 謎ですよね。渋谷区が…

 

森口 渋谷区が一民間のマンションに対してここまで手厚い供与をしているのかという理由はわかりません。ただ消去法で考えていくと色々と理由が出てきますけれども、ここで申し上げることではないので控えさせていただきますが、ただし南側のまだ未開発の実際に整えなきゃならない地域には全く声もかけずに渋谷ホームズさんのほうだけにそういった利益供与に相当するような容積率の移転を行おうとしている。これが非常に不合理であり、理にかなわない。そういう風に思います。

 

司会 小学校の隣に超高層ビル、大変に感じます。鈴木さん、防災の観点からいかがでしょう。


鈴木 そうですね。神南小学校の脇に隣接して超高層マンションが建つ。で、これはやはりビル風の問題。そして落下物の問題。で、今これ災害の中でも研究の途上になってるんですけれども、建築上飛散しないようなガラスを使っているんですが、いざその首都直下型の地震が来ますと超高層マンションはどうなるかっていうことはですね、起きてみないとわからない部分があります。そういったこともしっかりと検証して物事を進めていくということが大切でしょうし、防災倉庫の問題ですが、本来公的なものですから、神南小学校に防災倉庫っていうのは置くべきだと僕は思いますが、どうやらこの計画ですと、渋谷ホームズのほうにその防災倉庫を持っていくと。そうするとその管理は誰がするのかと。まあ一応私的なスペースなわけですよね。勝手にいろいろな人たちが入って行って、その有事にですね、どうなるのかということは、本当にこれ非常に危険なことであると思います。やはりしっかりと公のものですので、神南小学校にしっかりおいて。防災倉庫を管理していくということ。そしてもっと広い枠でですね、渋谷の区民の命を守るということ、災害から命を守るということを考えますと、南側の再開発をですね、放っておいて一部だけ開発するというのは、これは非常にナンセンスな問題であって、すべて一体的にですね、開発を進めていく。で、産経新聞の元論説委員の河合先生という人がいらっしゃるんですけれども、人口減少に伴って今後その超高層マンションがたくさん立っていくと、消防や警察官、自衛官の人員も少なくなっていく。で、これ何が起きるかって言いますとハシゴ車すらも超高層マンションで自費で管理する時代が来るんじゃないかという風なことも言われていますので。南側はまだ道が狭い。またいろいろな問題がありますので、これ一体として災害対策を考えていかないと。今なんか神南小と渋谷ホームズ、この二つだけでなんかやり取りされているようなことなので、もっとですね、視点を大きくしてですね、災害対策を進めてもらいたい。このように考えています。

 

司会 そうですよね。やはり神南小学校は私たちの渋谷区立でございます。こどもたちがたくさん通っております。平松さんこどもの安全はどうでしょう。

 

平松 やはりその学校のすぐ隣接地に150メートルのタワーマンション建ってしまうというのは凄い心理的に圧迫感を感じますよね。日陰になってしまうかもしれないし。で、あの神南小の周辺というのは区役所もかなり高い建物ですし、その裏にも高い建物がありますよね。で、そのさらに横にまたホームズが150メートルで建ってしまう。高層ビルに囲まれてしまって学校生活をしなきゃいけない。これが果たして子供たちにとって良い教育環境なのか。さっぱりまったく納得のいかないところですね。そしてやっぱり高いビルが建つということは、当然物が落ちてくる、ビル風が吹く、地震の時にいろいろ起こるんじゃないかというそういう心配がありますよね。で、区の職員の人は素案の説明会のときに、落下物について住民の方から質問を受けた際、何て言ったか。「業者に指導する」と言ったんです。絶対に防ぎますとは言わなかったんですね。で、こんなものを建てておいて、事故が起こるかもしれないみたいな認識で区政運営されたら困るわけですよね。で、今回小学校の建て替えが本来の目的といいますかね、小学校を建て替えなきゃいけないという話だったのに、どうして大人たちのお金儲けだとか、儲け話にこの小学校の建て替えが絡んできてしまうのか。甚だこどもたちを馬鹿にした話だと思います。私はやはり神南小については、こどもたちの教育環境という立場から、そして公教育を守るという観点から単独で建替えるべきではないかと。このように感じております。

 

司会 ありがとうございます。本当に渋谷区に多々このように問題を抱えておりますが、やはりこどもたちに危険が及ぶという点で私たち「『しぶや区民の声を聞く会』」はまずこの神南小の問題から取り組んでいきたいと思います。もう既に、ツイッターやLINEなどで皆様が、お声、それから署名、電子署名と自筆署名などを集めております。まずはこの神南小から皆さんで取り組んでまいります。そしてですね、今日はあの記者の方も何人もお見えになっておりますので、挙手をいただきまして社名とお名前をうかがって、質問を受け付けたいと思います。

 

記者 吉田さんと鈴木さんそれぞれにお伺いします。お二方とも区長選では長谷部区政に対抗する立場でそれぞれ立候補されましたが、今回そのお二方がこうやって並んで区政の問題を訴えられているというのはすごいインパクトを感じます。区長選の2位3位のライバル候補が手を組んだ理由、決め手は何だったのか。経緯も含めてお聞かせください。

 

吉田 4人立候補してで、長谷部さんがトップだったわけですけれども、2位から4位までの方々の票数を数えますと、だいたい3万6千票ぐらいだったかなあと思います。3万6千から7千。で、この方々の思いっていうのがあるんですね。この方々の思いをどうやったら区政に生かしていけるんだろうかと。とにかく区長にならないとできないことって多いんですよ。やっぱり区長ならないともうできないんですよね。ただじゃあ全部諦めるのかと言ったら、今回この「『しぶや区民の声を聞く会』」の皆さんのように専門性が高くて、私などわからないこといっぱいあるんですけれども、専門家の方々のお話をいっぱい聞くことができて、何とか区民の声を届けたいという思いで、鈴木さんも同じ思いで一緒にじゃあ何かやろうかということで、発足に至りました。以上です。

 

鈴木 改めまして鈴木でございます。戦った戦友でございますけれども、敵対や対立しては全くございません。本当に穏やかな心で二人でこうやって並んで今日お話をしております。もう選挙終わりますとノーサイドです。一つはもう住民自治という言葉がありますように本当に選挙中、私もそうですけれども、吉田先生もそうだと思いますけれども、いろいろな方々の声を聴いてまいりました。本当にその声をですね、やはりしっかりと形にしていく。住民自治という言葉が先ほど言いましたけれども本当にそれをどうしっかり特性に伝えて、それで変えていけるのか、こういった熱い思いの人たちが集ってですね、渋谷を変えていける、活動運動ができることを本当にうれしく思っております。ぜひ皆様よろしくお願いいたします。

 

司会 ほかにご質問ございますでしょうか。社名とお名前を

 

記者 本日は2点ご質問があるんですけれども、まず一番重点を置いて今回取り上げられてる神南小とホームズの件なんですけれども、最終的に白紙撤回を求めているところを目標とされてると思うんですが、今後の会としてのアクションというのはどのようなことがイメージされてるのか。お二方どちらか。

 

記者 区にこういう要望を継続していくとか

 

森口 ちょっとお二方に代わって今現在の有り様をご説明させていただきますと、実は一つ陳情を出しております。今回、お手元にご覧いただいていますチラシの内容で4つの問題点を掲げておりますので、資産価値の棄損、あとA街区の他の地域は置き去りにされてしまうこと、こどもの安全が担保されていない、また区の防災施設を再開発棟の中に組み込んでしまうのは不合理である、そのような点を踏まえて一旦地区計画見直し、取り下げていただいて、小学校は単独で建て替えてくださいという陳情を出しておりますが、本日(渋谷区議会区民環境)委員会審議中でございまして、今日明日ですね、本会議に回るかどうかわかりませんが、そういった区議会におけるそれぞれの区議会議員の先生方に対するご説明等もこれまで進めてきております。あわせてそれぞれのですね、やはり区民の皆さんに周知していただかなければいけないという中でいろいろな周知活動ですね、こういった成果物(チラシ)を配布したりしながら、またA街区の方々ほとんどこのたびの事業についてですね、関知されてないというのが現状なんですね。で、もっとA街区の方々に周知徹底していかなければいけないと。で、合わせて署名活動を。自筆署名活動、また電子署名活動、それらを並行して、特に区民の皆さんに対しては署名活動を推進していきたい。それをまた最終的には渋谷区のほうに提出して、これだけの区民がこの市街地再開発事業については一旦立ち止まっていただきたいと。そのように思ってるということをぶつけていきたいと。でもう一回一旦見直していただいて単独建て替えの方に。元々単独建て替えの予定だったものが、一体の再開発事業という中に組み込まれたわけですからそれをもう一回リリースしていただきたいと。そっちの方にかじを切りなおしていただくと。そういう風な活動に進んでいきたいと。このように考えております。

 

司会 神南小学校の問題につきましては、チラシをかなり作っておりまして、これをこれから織り込みですとかポスティング、それからですね、街頭などで街宣しながら通行中の皆様にお配りして。渋谷区というのは一筆でございまして、必ず自筆署名じゃないと数として認めないそうでございますので、もう世の中は電子署名となっているんですが、一筆いただくためにこれから会の人間がみんなで協力をして、街宣して、チラシを配って。そしてこの神南小学校の問題、本当にちょっと不動産が絡んでおりますので、分かりづらいんですね。これを皆様にお伝えしながら何とか神南小学校の子供たちを守れるように、これを最優先として活動してまいります。で、それ以外に貼ってありますが、本当に渋谷区問題あります。ササハタハツファームも、いろんなこう、消えていく女子トイレですとか、図書館、渋谷図書館の問題。もう本当に植物園なんかもね。あの老朽化してないのにリニューアルしてて。大変すばらしい施設だったのに惜しむ声が多々あります。そういった渋谷区の問題点をみんなで考えて、まずは情報共有したい。あまりにも渋谷区の皆様は知らなすぎる。もちろんお忙しいことはあると思うんですが、先の選挙でも投票率がたった4割です。あとの6割の方にもお伝えしたい。こんなにも渋谷は危機的な状況になっている。しかし希望がございます。こうやって吉田佳代子、鈴木哲司とタッグを組んで、それ以外の専門家が、区民の専門家がついて、私たち活動してまいりたいと思いますので、どうぞこれからの活動にご期待ください。

 

記者 うちのユーザーは主に若者、若手なんですが、渋谷区にもかなりいるんで、基礎的なことをお聞きしたいです。お応えできる方でお願いいたします。まずはスケジューリングですが、このまんま何もないと本会議でいつ決まるんでしょうか。

 

森口 あの今、都市計画法上の土俵にようやく乗ったところのようなんですけど、素案の説明会がこの間ございましてこの後、議会本会議という流れの中で、今度半年後ぐらいにもう一回原案の説明会という流れになっておりまして、この辺がレジュメの中にスケジュール入っておりますので、提示できると思うんですけれども。そういった中でただこれはあくまでもその説明会の中で紛糾したり、また異論が出たり、そういったものをまた事業者の、事業者、渋谷区なりホームズなりがそれを斟酌して事業として本当に進めていいのかどうかというものをやっぱり見直す責任があると思うんですよね。で、ちゃんとこういった問題提起したことについて合理的な説明がなされないのであれば、一旦リセットしていただくという選択肢に、そっちの方向に繋いでいきたいというふうに考えている次第ですね。まだまだ先、この先ですね、あくまでも地区計画変更のための手続きなので、そのあとに実際に建てる建てないの段階でまた総合設計なり開発なり、またそちらの方の説明会があってという流れになっているんじゃないでしょうか。

 

記者 次もう一個いいですかね。今回区道が入っているんですが、もしあの区道がホームズになっちゃうと、区役所の前の道っていうのはどうなっちゃうんですか?

 

森口 そうですね。あのー区道廃道しますので、そこは広場状空地っていう今計画上そのような扱いになっております。

 

記者 広場状・・・?

 

森口 広場状空地と言いまして車道が入らず、人の交流だけを中心とした空地なんですけれども、そういった形の生まれ変わらせようとしているわけですね。そうすると今、区庁舎の正面玄関のところに車はつけられるわけですけれども、それができなくなって人の往来のみになってしまうんじゃないか。それがちょっと一つ問題点として、問題点というかそれ以前の問題なんですけど、それも一つの問題点としてございます。ですので、車でもし、身障者の方が区庁舎の方に来られる場合には裏口のほうから、いわゆる法務局側の区道のほうから車を寄せて乗り降りしなければならない。そういう風になってしまうので、非常に区民にとっては不合理なことが起きてしまっています。

 

記者 ありがとうございます。ちなみに今回の小学校というのは通われる方は街区Aだけなんですかね。それ以外にもいらっしゃいます?

 

森口 通う方ですか?

 

記者 小学校に通う方、学区域です。

 

司会 かなり広いです。

 

森口 すごく広いです。それこそ神山松濤からですね、ひいては渋谷駅ターミナルを超えて、渋谷警察のほうの側まで。

 

記者 そんな広いんですね

 

司会 (渋谷区内で)一番学区として広いです。

 

森口 学区域としては渋谷一の広さで、渋谷駅までほんと中心部をすべてカバーするような形の学区域になってます。

 

記者 そこの保護者の方々が知るべきなんですね?

 

森口 まだですからそのPTA(保護者会)の方には説明会でそれぞれ学校の建て替えという前提で説明会を何度か開いてるみたいですけど、まあ良いことしか言わないんですよね、渋谷区さんのほうが。

 

司会 新しくきれいな校舎になりますというような。

 

森口 ですからだからこういうような真隣に150メートルが建ちますとか、(指し示している)絵は全然説明会の資料の中に何も含まれてないんですけど、あくまでも学校の中でにこやかにたのしくいろんなイベントができます。温水プールもできます。いろいろ遊びの場、交流の場ができますっていうそういう楽しいまあお花畑的な説明会になってまして、実際のところ、そのマイナス点というか一番根幹的な問題点について触れない説明会をPTA(保護者会)でやってきてるもんですから。

 

記者 ありがとうございます。

 

記者 続いてササハタハツファームについて、皆様全員に伺います。先日開催された座談会では、幡代小学校の前の遊具がある公園が、日当たりがいい場所だからと農園の場所に変更にされてしまって、こどもの遊び場が移動させれられてこどもが泣いているとお聞きしました。この問題について皆さんはどう取り組まれるのか伺います。

 

司会 はい。じゃあ。ササハタは本当に木がどんどん切られておりまして、私どもこれも深刻に考えております。神南小同様にこの問題も急務だと思います。まったくもって開発する必要のないところに開発を持ち込んで、都会にですね、農園という。緑道というのは、たかだか(幅)4メートルあるかないかのところに農園というのは非常に不合理でまた狭いところに、ベンチと広場と花壇なようなところに野菜を作りましょうという非常に無理な計画でございます。で、もうすでに一億・・・最初の年に2億、1億、2億、今11億でしたっけ。ホップステップジャンプのように今年度11億もの予算が計上されておりまして、それがですね、なんかあの11億のうちの4億が設計料。でもう7月にはなんか業者を選定して9月から着工する場所がですね、笹塚の駅と大山の角地ぐらいで、こんな少しだけなのってところに7億という全くちょっと不明瞭でなおかつ今6月の半ばなんですけど、その担当部署に設計図が下りてきてないと。そんな下りてきてないのに9月に間に合うんですかと伺ったら遅れるかもしれないと。大変無責任な気持ちで、特にその遊具の問題は平松さんが出席されてるんで。

 

平松 実際に先日会議の、座談会のほうに出席をいたしました。その中でですね、地元の保護者の方から今、記者さんがおっしゃっていただいたようなことが発言としてありました。で、その保護者の方によれば、小学校で土木課の人がやってきてこどもたちと土木課の職員がディスカッションした。そこでどういう街づくりしたらいいかみたいな、そういう話がどうやらあったようなんですね。でそこでいろいろこどもたちからいろんな意見が出たそうなんです。で、それに対する回答というものを区の土木課が全くそのあと音沙汰なしで、いきなりここは農園するから公園は遊具がある場所は移動させますみたいなことを突然言い出した。全くこどもたちの意見表明権が侵されてるなと私は感じて、すごく憤りを覚えました。やっぱりそのこどもたちが、遊具ってものが日当たりがいいところにあるというところなんですけれども、日当たりがいいから作物育てる農園に転用してしまおうなんていうまたこれも先ほどの神南小と一緒なんですけれども、大人の金儲けの都合で大人の都合でこどもたちが泣いてしまう。こどもたちのその貴重な、育つ場所っていうものが奪われている。こういうことに本当に憤りを私は感じています。ですからこの『しぶや区民の声を聞く会』ということでですね、区民の皆さんにこの問題をしっかりとお伝えをして、ビラを配ったり、街頭でお話をしていただいたり、いろいろな媒体を通じて皆さんに訴えさせていただいて、そしてですね、やっぱりこんな緑道に畑を作る、農園を作るなんて言う実現不可能な意味不明な妄想は止めなくちゃいけない。私はこのように考えてますから、止めるためにそちらの共同代表の吉田さんや鈴木さん、そして事務局の皆さんと力を合わせて取り組んでまいりたい。戦ってまいりたい。阻止してまいりたい。このように考えております。

 

吉田 あのー遊具ってやっぱり危険性。よく遊具でこどもが亡くなっちゃう。事故にあってね。

 

平松 ありますよね

 

吉田 あのなんか絵面の遊具ってどう…大丈夫なんですかね?危険度どうなんだろう?

 

司会 拝見したんですけど

 

平松 見ました

 

司会 ふわっとしてイラストで

 

平松 おしゃれな広告代理店が作ったイラスト

 

吉田 木を切って作ったみたいなね


司会 かなりイラストで実際のそういう構図とかがないんですよ、現状。

 

吉田 新しい遊具っていうのは、使ったことがないから。

 

司会 あーそうですよね

 

平松 そうですよね

 

吉田 こどもが危険なのかどうかっていうのをわかんない

 

司会 あと耐用年数ですよね

 

吉田 で、例えば木で作って、なんていうの手にささくれが刺さっちゃったりとか、あと割れちゃったとか、そういう危険度認識をどう考えてるのかなあと。やったことないものにチャレンジすることがすべて悪いわけじゃないけど、危険度はまずどうなんだろうなと思うけど。

 

平松 実際その緑道に農園を作るという話でも、座談会でも、これカラスとかネズミ来ますよと。

 

吉田 来ますね。

 

平松 周辺の家どうするんですか、じゃあその獣害虫害どうにかするために農薬撒くのですか?じゃあ農薬撒いたら周りの人どうなるんですか?どっちにしろダメなわけですよね。それについて言われても答えられないし、それについて想定もしてませんでしたみたいなノリなんですよ。区の側は。こんな状態でめちゃくちゃな計画を進めていいんですかと。これは本当に皆さん、区民の皆さんしっかり伝えていかなきゃいけないことだなと私はそう思います。

 

司会 神南小の問題同様、このササハタの問題も私ども取り組んでまいりますので、また後に動画なども作成いたしますので、ご覧いただきたいと思います。

 

(中略)

 

司会 ありがとうございます。もう本当にあの渋谷区はありえないほどに問題を抱えておりますが、それがもう山積みになっている状態。区民の皆様が知っていない。知られていない。そういった意味で私たち『しぶや区民の声を聞く会』はこれから皆様に情報共有していただきたいいろんなことを発信し、なおかつ街宣やビラ配り、署名集めなどをしてまいります。どうかね、皆様、これからね、渋谷区民の皆様、特に、区外の皆様もご覧になっているかと思いますが、頑張ってまいりますので、これからの活動にご期待ください。頑張ってまいりましょう。今日はありがとうございました。

(了)


(文責:事務局)